浅草の「木花之醸造所」にお邪魔してきました

 

昨日は東京都浅草にて新たな酒文化を発信している「木花之醸造所」にお邪魔してきました。2020年8月に発売が開始されたばかりの蔵元で、今勢いのある若手蔵です。

醸造長の岡住さんと営業責任者の廣瀬さんにお話を聞かせて頂き、どのような思いで造られているのか、お酒のコンセプトは、将来的な展望など色々と教えて頂きました。写真の方が醸造長の岡住さんです。

木花之醸造所は現在どぶろくをメインとして製造しており、小さな五坪ほどのスペースにタンクはもちろん麹室まで備えており本格的な酒造りを行っていました。

通常のどぶろくの製造であれば約二週間ほどで出来上がりますが、日本酒と同じ工程(麹を自ら作り、三段仕込みを行っています)のため約五週間ほどかけて造られております。
ラベル表示義務のない添加物は使用しないなど、こだわりの製法はしっかりと味わいにも活かされております。

精米歩合は90%、しかしこのままだと米が溶けないため焼酎用黄麹酵母という強い発酵力を持つ麹を使用することでどぶろくでありながら力強く、活き活きとした味わいになります。但し麹から手掛け、難しい扱いで日本酒を醸していくため、まるで綱渡りをしているような造りでしたが、そこが腕の見せ所だと岡住さんは楽しそうに語ってくれました。

 

その岡住さんも数年後には自分の蔵を持ち独立を視野に入れているそうで、この木花之醸造所は日本酒に対し熱い思いを持っている若手が輝ける場を目指しているそうです。独立後には新たな醸造長が現場を仕切り、新たな酒を造ってもらうのです。

日本酒を造りたいけれど東京から離れなくてはならない、数量を造らなくてはならない、新しいブランドならば一からマーケティングをしなければならない。日本酒に対する様々なハードルを木花之醸造所は取っ払い、若手がチャレンジできる現場として提供、さらにカフェと居酒屋も併設しているので、飲まれた方の様々な意見や他のお酒なども勉強しながら酒造りに励むことが出来るわけです。

    

目指すのは究極のどぶろくではなく、究極の日本酒、今後は様々な日本酒の規制緩和に向けて動き出したり、将来に対する明確なビジョンも聞かせて頂きました。これからの日本酒のあり方、農家、作り手、海外市場、新しい日本酒ファンを造るためには、そしてこの日本酒という文化を残していくには何が出来るのが、どう動いていくのかをしっかりと理にかなった形で取組み、体現している蔵元で、終始驚かされる事ばかりでした。

 

木花之醸造所の手掛ける酒は、常に若い力が、勢いがはじけているようなフレッシュなお酒でした。今後も追い掛けていきたくなる、魅力のある蔵元です。皆様も浅草にお立ち寄りの差異は是非一度覗いてみて下さい。

近日には定番酒であるハナグモリ、そして限定のLAB01がマツザキの店頭で発売予定となっておりますので、乞うご期待ください!

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