全商品を「槽(ふね)」による上槽を行っており、この方法を採用することで、搾り時の圧力が弱くなるため、より自然で最後の一滴まで雑味のない酒を造る事に拘り抜いている。仕込水は良質で豊かな立谷川の伏流水を使用しており、これが酒造りに有効なミネラルを多く含む硬水であったために「銘刀の切れ味山形正宗」と呼ばれる辛口のお酒が出来る背景となっている。また毎年様々な種類の酒を造っているが、それを一斉に出荷するのではなく、ワインの様にそれぞれ熟成具合をはかりながら一番良い時期にそれぞれ出荷するなど味と品質の管理も素晴らしい蔵元です。
また山形正宗の製造スタッフは二~三十代の若い方が多く、それを束ねる当主の水戸部朝信さんは二十年後の日本一の技術者集団を目指してとても意欲的な活動を行っております。これからの日本を引っ張っていく体力のある日本酒蔵、それが山形王道の酒造りを行っている水戸部酒造なのです。